年末年始に2021年に買ってよかったもので書いたのですが、せっかくなのでもうちょっと書いておこうと思います。前に使っていたMacBook Pro 2017も思い出があるので記録として。
MacBook Pro 2017
今まで使っていたMacBook Proは2017年に買ったもので、2016年に入力インターフェイスがバタフライキーボード、Touch Barに変更されて2世代目のモデルでした。CPUはIntel第7世代Kaby Lakeに更新されていて速くなったし、USB-Cだけになって2世代目で変換アダプターやハブも出揃っていていいタイミングでした。
Touch Bar
目玉だったTouch Barの評判は、iPhoneで長く使われていたTouch ID以外はあまり良くなかったですね。エスケープキーがTouch Barに組み込まれて打ちにくいなと思ったことがありますが、この辺はファンクションキーをどの程度使っているかによって感じ方が違うかなと。直感的に音量や画面輝度が調整できて便利な面もあったし、何かと出てくるOKボタンをキーボード上部で押せて便利だと思っていました。リターンキーでも代用できるけど。
Touch Bar搭載になってからAppleのTシリーズチップが動画のエンコードの補助をしたり、サウンドの調整をしたりと異種混在プロセッサへの切り替えが始まってきていました。iPhoneのAシリーズチップがMLコアやMプロセッサを積んでいるように。そういう面では、デバイスとしてのTouch Barイマイチだったのかもしれないけど、振り返ると面白いデバイスだったんだと思います。
Intel Core i7
このころからIntelのプロセッサ開発が難航していて、チックタック戦略(アーキテクチャと微細化を交互に繰り返してチップ性能を上げていく)が破綻しかけていて、チップ自体の性能UPが遅くなって、コア数の増加で性能を上げていく感じになっています。MacBookもIntelのCPUを使っているので、性能は上がっているけど、ブラウザで調べ物をしているだけでもそれなりに発熱ているのでファンがすぐにぶん回っていました。筐体が熱くて、底板は膝とかに乗せていると低温火傷するんじゃないかなって感じでした。Siriを使うと、音声入力を妨げないように一時的にファンを止めていたので冷却が厳しかったんだろうなと思います。
USB-C
買う前はUSB-Cのドングルばっかりになると思っていましたが、意外と繋げているものがないなって思いました。カメラからのデータ取り込みとバックアップのHDDくらいでハブも大して使わなかったです。充電がUSB-Cでできるようになったので、容量の小さなACアダプタだけで使えるようになったのは便利でした。とはいえ、バッテリーは公称10時間に対しての半分も使えなくて、小さなアダプターでは穴の空いたバケツにチョロチョロ水を足すみたいな感じでした。
全体に的に満足できるデバイスでしたが、使うまでに時間かかるし、バッテリーがすぐになくなって電源繋がないといけないしと昔ながらPCって感じでした。iPadがiPadOSになって、ファイル操作ができるようになったり、取り込んだデータの活用ができるようになったりしているうちに、MacよりもiPadをメインに使うことが多くなっていきました。
MacBook Pro 2021
もうMacいらないんじゃないって思っていたのですが、WWDC2020でMacのCPUが IntelからApple Siliconへ移行すると発表があって期待して待っていました。2020年に出たMacBook Pro/Air、Mac miniでApple Silicon M1がすごい性能でした。すごく欲しくなったのですが、 チップ置き換えしただけのデザインだったので次変わってくるぞ!!と思い、欲しい気持ちをグッと堪えて、このデザインの変わったMacBook Proを待っていました。
入力インターフェイス
今まではTouch Bar、バタフライキーボードを搭載してきたMacBook Proだけど、一転してフルハイトファンクションキー、マジックキーボードに変更になりました。Touch BarからTouchIDのみ電源ボタンとして独立して残って、他は固定ファンクションキーに。対応のソフトが増えれば便利に使えたかもしれないけど、鶏が先か卵が先か的な感じだったと思う。ソフトウェアキーボードはMacOSと馴染みが悪かったってことかな。バタフライキーボードはちょと違和感があるけど使える感じだったけど、他のキーボードを使っていたので結構打ちにくいなーって思っていました。他にも、故障するって話が多かったし、私も修理に出したことがあるのでイマイチだなって思っていました。バタフライキーボードに切り替わる前のキーボードに戻った感じで、ワイヤレスのMagic Keyboardより少しバネが強い感じのキーボードになりました。よくある感じのストロークがあって、他のキーボードから変わっても打った感じが近くなって違和感が少なくなりました。
Apple Silicon
MacBook Pro 2021も、2020年に発売されたMacと同じくApple Siliconの性能が特筆点だと思います。 互換機能のRosetta2、Universalアプリを使って、今まで使っていたソフトが普通に動くのでCPUが切り替わったことは感じないです。
Apple Silicon以外にも色々変更があったんだと思おうけど、iPadのような使い勝手を実現していてすごい。M1が搭載されたMacのレビューでも書かれていることが実現していて、使ってみると驚きがあります。
本当に10時間くらい使えて、1時間くらい使ってもバッテリー残量がほどんど減ってない(100%から99%みたいな)時があってびっくりします。また、発熱も小さくて膝の上に置いていてもそんなに気になる温度にならないです。ファンに関しては、回っていないというレビューが多いですが、実際には常時回っています。IntelMacの時は負荷がかかるとすぐにぶん回していたのに比べると、ファンの音が気にならないです。CPUの発熱が少ないのもあると思いますが、人が温度を感じにくい筐体の場所に熱を逃すのと低回転でファンを回して排熱できるように設計しているんだと思います。iPhone、iPadも持っている手に熱を感じにくい場所に排熱するようになっているところからももうまく熱設計されているなと思います。
MacBookもある時期から、ディスプレイを開くと画面が点くという機能があったけど、イマイチ反応が悪い気がしていました。開いても画面がつかないし、電源ボタン押したり、キーを押してもイマイチって時が多かったです。このMacBook Proはディスプレイを開くと画面がつくし、Apple watchのロック解除もすぐ反応するしという感じでiPadみたいな反応の良さがあります。使うデバイスがMacからiPadになっていた理由の一つです。入力するときはキーボード使いたいけど、使えるまで時間がかかるならiPadとキーボードで良いかという気持ちになりがちでした。
家でMacをメインで使うようになりました。iPhoneを始めスマートデバイスがすぐに使えるっていうのに慣れてしまうと、laptopも同じような使い勝手がないと不便だと思ってしまう。人の慣れって怖いなーと思うけど、技術の進化で新しい製品が生まれて便利に使えるので、これからしっかり使っていこうと思う。